他者の靴を履く ブレイディみかこ著 私たちに必要なアナキズム - 日本経済新聞

一昨年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がベストセラーになったことで、そこに登場した「エンパシー」という言葉が注目を集めた。これまで「共感」と訳されてきたが、果たしてそれで充分なのか? はからずもエンパシーの紹介者となった著者による、本書は「大人の続編」だ。まず挙げられるのが、エンパシ…